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気分転換に体を動かすのが大切?双極性障害予防にも

年々、ストレスなどが原因でうつ状態になる人口が増えていますね。
過重労働で睡眠時間を取れない人も多い一方で、早く就寝しても、ストレスで寝付けないという人もいらっしゃいます。
こうしたストレスが原因となったうつ状態は、運動不足も一因していると考えられています。
またアメリカの最新研究では、気分転換にカラダを動かすことで、うつ状態が和らぎ、特に双極性障害(躁うつ病)の人たちには特に有効な改善策になることがわかってきました。

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双極性障害とは?

双極性障害とは、まだ聞きなれない方も多いことでしょう。
うつ状態だけでなく、躁状態の期間もみられる、「躁うつ病」の1種で、文字通り、2つの極限状態の症状が現れることをいいます。

落ち込んでいるときは、極度のうつ状態になり、登校拒否や出社拒否など引きこもりがちになります。

また躁状態の時は、楽しそうにはしゃいだり、気分が高揚して雄弁になるなどの特徴があるようです。

個人差はありますが、どんな立派な人格者でも、そこはやはり人間。
気分のムラは誰にでもあることですが、「双極性障害」と診断された方は、気分や日によって躁鬱の落差が激しいようです。

気分転換にカラダを動かすことが予防に?

気分の切り替えが上手な人格者と呼ばれる人たちや、何かの道で成功を収めた人たちは、よくウォーキングやジョギングなど、軽い運動を取り入れている方が多いですね。
本格的なウォーキングではなくても、必ず朝晩、犬の散歩を欠かさない、自転車やバスを利用せず、駅まで必ず歩く、など、ちょっとした運動習慣を持つ人も、気分の切り替えが上手だといえるでしょう。
また、そういう習慣を取り入れている人は、忙しくてもストレスをためず、うつ状態になりにくいそうです。

アメリカのジョンホプキンズ大学の研究でも、こうした身体活動のレベルを上げることは、気分や活力の向上につながるため、うつ状態になりにくい、と発表しています。
またその効果は、特に双極性障害と診断された方が有意に改善に向かったとのことです。

身体活動と双極性障害の関係とは?

ジョンホプキンス大学の研究では、15歳から84歳までの男女242名を対象に(女性150名、男性92名)、時計型の身体活動量計を装着してもらい、そのデジタルデータ2週間分の記録を解析しました。
対象者のうち、54名が双極性障害と診断されていました。
また、デジタル日記で、気分の状態と活力の状態も記録してもらいました。
気分に関しては「【7】とても幸せ」から「【1】とても悲しい」までの状態を7段階に分けて、そして活力に関しては「【7】とてもエネルギッシュ」から「【1】ひどく疲れた」までの状態を7段階にわけて記入してもらっています。

解析の結果、平均よりも多めの身体活動を行った際、対象者たちの気分や活力は【7】に近い段階をマークしていました。
特に、身体活動が少ない日の翌日に多く身体活動を行った場合、気分や活力が向上するようです。

身体活動量が増えると、熟睡できる?

前述の調査と並行して、睡眠の質も解析が行われたところ、身体活動の高まりは、熟睡できる、すなわち睡眠の質が上がることにも関連していました。

この改善結果は、特に双極性障害の人たちの割合が高く出ており、気分転換に、体を動かす習慣は、カラダの健康維持だけでなく、気分や活力といった精神面の健康維持につながることもわかったのです。
※参考:『JAMA精神医学』2018年12月

さいごに

カラダの健康維持や、ダイエット、高齢者の筋肉保持の観点からの身体活動量は、今までにも多くの研究報告が発表になっていましたが、精神面との関連の報告は、まだ少数派。
この研究報告は、日本でも増えているうつ病やストレス、そして双極性障害(躁うつ病)で悩む人にも朗報だといえそうですね。
イライラやプチうつなど、病院へ行くほどではないストレスでも、放っておくと気分はどんどん、うつ状態に傾倒していくものです。
そうなる前に、カラダを少しでも動かす機会を作って予防しておきたいですね。