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中年期の食事は後年の認知症とは関係なし?仏・研究

一般に、幼少期の食習慣は、成人期以降の健康と関連してくると言われていますね。
しかし、中年になってからの食事は老後の認知症にはさほど関連していないことがフランスの最新医学研究でわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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中年期の食事内容は認知症リスクに影響しない?

今までの研究では、食事と認知症リスクは、密接に関連するというものが多く上がっていました。
しかし、フランスのモンペリエ大学の20年にも及ぶ長期の研究結果によると、特に中年期以降の食事内容は、認知症とは直接関連しないことがわかってきました。

食事と認知症

研究では、【A】1991年~1993年、【B】1997年~1999年、【C】2002年~2004年の食事調査をもとに、認知症の発症を2017年3月まで調査しました。
その中で、一番古い【A】1991年~1993年の食事調査のデータより、まだ認知症だと診断されていない8200名を対象として、約25年間追跡調査を行いました。
この期間中に344名に認知症の発症がわかっています。

この結果、中年期の食事内容は、その後の認知症リスクとは、直接関係のないことがわかったということです。
他の【B】1997年~1999年、【C】2002年~2004年の期間も同様に認知症とのリスク関連を調べましたが、【A】よりも期間が短いこともあり、やはり有意な関連はなかったとのことです。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』2019年1月

さいごに

この調査では、具体的な食事内容までは明らかにされていませんが、健康的な食事を送っていても、認知症が防げるわけでもなく、逆に不健康な食事を送っているからといって、必ず認知症リスクが高まるとも言えないようですね。

認知症の発症はナゾに包まれている部分が多いですが、やはり加齢には勝てない!? ということなのでしょうか。
今後の認知症関連の研究に期待したいですね。