高齢者や働き世代のビジネスパーソンに多い「くも膜下出血」。
この対策として、1週間に30分程度でもいいので、運動習慣を設けると、予防になることが、フィンランドの最新研究でわかってきました。
週30分の運動が「くも膜下出血」予防に?
「くも膜下出血」は、死因としてよくあがっているように、脳循環の障害の中で、最も危険度が高く、発症後は半数の人が3ヶ月以内に亡くなっています。
そこでフィンランドのヘルシンキ大学は、約7万人のフィンランド人を対象に、くも膜下出血と運動習慣との関連を調査しました。
その結果、1週間に30分程度の軽い運動を取り入れただけでも、くも膜下出血のリスクが5%も低下することがわかったのです。
運動量を増やすとリスクはますます下がる!
また、運動量を増やせば増やすほど、くも膜下出血のリスクは下がり、運動量とも比例していたそうです。
研究者たちは、性別や年齢に関わらず、週に4日は1日30分程度のウォーキングや自転車こぎなどの軽い運動を取り入れるのが理想だと述べています。
そうすると、確実にくも膜下出血のリスクが20%下がるようです。
運動習慣は血流を良くする
もともと軽い運動習慣は、心血管疾患の予防になると言われていました。
この研究では、くも膜下出血も、脳の血流が悪くなって起こる病気なので、血流をよくする軽い運動は、どんな人にも有効で、すぐ簡単に実行できる予防策であることが、発見できたそうです。
※参考:『サイエンティフィックレポート』2019年6月
さいごに
改めて、運動習慣を取り入れると、続けられないかもしれませんが、通勤の際、少し家を早く出て、一駅分歩いたりすると、週合計で30分ぐらいは運動習慣を増やせるでしょう。
日々の買物で自転車を利用する方は、少し遠くのスーパーに出かけてみるのもいいですね。
疲れがたまると、運動する気にならないかもしれませんが、放置しておくと、働き世代のストレスは、くも膜下出血のリスク増になるので、早めに対策をしておきましょう。