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高齢女性の骨折、よく歩行する人ほど股関節骨折の予防に?アメリカ・研究

高齢女性は、骨密度が低くなるので転びやすくなり、少しのつまずきで骨折を起こすケースが多くなりますね。
高齢女性は、年々引きこもりがちになるので、歩行数も減り、股関節が弱ってきます。
そのため、骨折部位でも「股関節骨折」が多くなるようです。
しかし、高齢女性でも驚くほど若々しい女性がいるのも現実。
そういう女性たちは、「よく歩く」ようです。
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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閉経後の女性は、座る時間が短いほど骨折のリスクが少ない?

アメリカのニューヨーク州立大学バッファロー校の研究によると、閉経後の女性は、軽い身体活動の習慣があり、座っている時間が短い人ほど、全体の骨折リスクが低いそうです。
軽い身体活動とは、ウォーキングなどの歩行習慣や家事など日常生活に欠かせない基本的な運動能力です。しかし、骨折部位別に見ると「膝骨折」のリスクだけは逆に高まったそうです。

高齢女性の骨折の発生率は3人に1人?

この研究では、高齢女性の身体活動習慣と骨折の発生率との関連を中心に詳細が調査されました。
対象者は『女性健康イニシアチブ』に参加していた女性、約77,000人です。
開始から、14年間に渡って追跡調査が行われ、その期間中に1回以上骨折した人は、なんと33%もいたそうです!
高齢女性は3人に1人が骨折しやすい年代、ということなのでしょうか?

高齢女性の身体活動と骨折リスクの関係は?

高齢女性の身体活動と骨折リスクとの関係を分析すると、以下のような結果になったそうです。
身体活動量が最も多かった女性は、

  • 股関節骨折のリスクが18%低下
  • 総骨折のリスクは6%低下

とのことです。
ちなみに、運動量の多かった高齢女性の身体活動は
「毎日35分以上の運動や歩行、および家事活動」
ということです。

歩行や家事習慣は毎日の継続が大切!

毎日35分以上の身体活動は、高齢女性の場合、時にきつく感じることがあります。
しかし、国が推奨するガイドラインよりも、身体活動レベルがたとえ低くても、毎日少しでも身体活動を継続することが大切、と研究者たちは述べています。
また、こうした研究結果は「骨折リスクの減少」という目的で、高齢女性の定期的な身体活動を後押しをすることにもつながるそうです。

閉経後の女性は骨折リスクが高まりやすい?

閉経後の女性に多く見られる「骨折」は、世界中で問題になっています。
骨密度の低下の他、自立性が低下し、体力にも限界が出てきます。
こうしたことが、死亡率の増加へとつながっていくのです。

アメリカでの統計になりますが、女性の骨折部位の14%が股関節骨折!
さらに恐ろしいことに、股関節骨折後の死亡率は20%に達するとのこと。
今回の研究で、歩行可能な高齢女性で、身体活動量が多い人ほど、股関節骨折をはじめ、全体的な骨折のリスクも低下していました。
身体活動が多い、ということは、座っている時間が短いというでもあります。

静かに読書をしたり、TV鑑賞をするのもいいですが、歩行習慣を増やすために、散歩の時間や、少し遠くのスーパーに買い出しに行くなど、出来る限り活動を増やしてみましょう。

高齢女性に限らず、座る時間を短くしよう!

高齢女性に限らず、どの年代の女性も男性も、座る時間(座位時間)を短くするよう努めましょう。
同じ姿勢で長時間を座っていると、内臓の動きも悪くなり、様々な健康被害が出てきます。
特に日本人は「世界一座位時間が長い!」という統計が出ています。
まだ働き世代で座位時間が長いと、高齢期に突入するとますます身体を動かすのが億劫になり、それだけ骨折などのリスクも高まるかもしれません。

研究者たちは、家にいる場合は、洗濯物をたたむ、取り入れる、ベランダや庭を掃除する、モップや掃除機をかけるなどなど、どんな些細な動きでもいいので、座り続けるのはやめましょう! とよびかけています。
※参考:『JAMAネットワークオープン』

さいごに

健康診断のアンケートでも、1日30分以上の運動習慣の有無が問われていますよね?
きちんとしたスポーツやウォーキングでなくても、駅までの歩行、ウィンドウショッピングなどで歩く機会を増やしておきたいですね。
特に女性は、男性に比べて骨密度が低くなりやすいので、働き世代の20代から、未来の高齢期に向かってケアしておきましょう。
骨密度は二十歳をピークに、その後は下降線に向かう! ということをお忘れなく。