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クルミ摂取は高齢者の認知症や神経障害を救う?アメリカ・臨床栄養研究

クルミの健康作用の報告がまたまたあがってきました!
今度は、クルミと高齢者の認知機能についてです。
アメリカの最新、臨床栄養研究の結果を見てみましょう。

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2年間のクルミ摂取で高齢者の認知機能低下が遅れる?

アメリカのロマリンダ大学の研究によると、認知症の疑いのない高齢者に2年間クルミを摂取し続けてもらったところ、認知機能の低下が遅れることがわかってきました。

人は高齢になると、認知機能が低下してくるものですが、クルミを毎日摂取することで、その機能低下の進み具合が遅くなったというのです。

研究では、スペインのバルセロナとアメリカのカリフォルニア州ロマリンダの2つのセンターから高齢者約700名を対象に、調査が行いました。
対象者は63~79歳の自立した生活者で、約70%が女性とのことです。

喫煙者ほどクルミの有効成分が効きやすい?

対象者には、調査期間中、1日30~60gのクルミまたはクルミ入りの食品を食べてもらいました。
特にバルセロナの人たちは、喫煙者が多く、アメリカの参加者よりも学歴や神経心理学スコアが低い人も多かったそうです。

そうした条件も踏まえ、2年間の調査は、約630人が無事調査期間を乗り切ました。
その後、脳のMRI検査を実施したところ、全体的に認知機能の低下は見られなかったということです。

しかし、バルセロナの参加者、特に喫煙と神経心理学スコアの低い人たちは、有意に認知機能がUPしていることがわかったのです。

この結果をふまえ、研究者たちは、クルミの摂取は、何らかの問題を抱えている人ほど、その有効成分が健康に貢献することがわかった、と述べています。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

さいごに

高齢になると、認知機能をはじめ、心理面など、様々な方面で身体にダメージが出てきます。
しかし、毎日少量のクルミを摂取するだけで、老化を遅らせることができれば、それだけ健康寿命が延びることになるので、ぜひ取り入れたいものですね。

この研究は、高齢者を対象に行われましたが、研究者たちは、クルミは何らかの体の障害や老化の進み具合を、遅くしてくれるので、今後さらに研究を進めるべきだと述べています。

まだ高齢者ではない人も、日々カラダは老化していくものなので、クルミ摂取はアンチエイジングにつながりそうですね。