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AGEsは乳がんリスクが高い?加工食品や高温調理の食事を好む女性は注意!

ひところ注目を集めた「お肌の糖化」「身体の糖化」といったフレーズ、ご記憶されている方も多いことでしょう。
この「糖化」の正体は「AGEs(終末糖化産物)」のこと。
加工食品や、高温調理された食事を好む方は、身体やお肌の糖化が進みやすいことがわかっていましたが、女性の場合、乳がんリスクも高くなるようです。
アメリカの最新がん研究の詳細を見てみましょう。

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「AGEs(終末糖化産物)」は乳がんリスクを高める?

アメリカ、サウスカロライナ医科大学の研究によると、「AGEs(終末糖化産物)」は乳がんリスクを高めることがわかってきました。

この研究は、アメリカの国立がん研究所が実施している『がんスクリーニング試験』より、55歳から74歳の約8万人の女性が対象となっています。
平均11.5年の追跡期間中に、約1,600名の女性が「乳がん」と診断されました。
同時に「食物摂取頻度調査」も行われており、特定食品を分析した結果、前述のような内容がわかってきました。

「AGEs(終末糖化産物)」とは?

AGEsとは、糖化されてしまった「タンパク質」や「脂質」のことで、加工食品や高温調理された食品に大量に含まれています。
わかりやすい例でいうと、パンの表面。
キツネ色のおいしそうな見た目は、AGEsそのもので、小麦粉に含まれるタンパク質(グルテン)が高温のオーブンで焼かれたときに糖化したものです。
他に、魚や肉の焼き色、クッキーやケーキ、揚げ物の表面もAGEsとなります。
野菜も含め、どんな食品にも微量のタンパク質や脂質とともに糖質も含まれるので、高温調理すると「焼き色」がつき、AGEsが出現しているのです。

AGEsの摂取量が多いほど女性ホルモンに影響か?

研究内容の詳細に、お話を戻しましょう。
研究チームが、食品に含まれるAGEs量を測定したところ、高AGEs食の摂取が増加すればするほど、ホルモン受容体に影響し、陽性の乳がんリスクが増加することがわかりました。

AGEsはすべての慢性疾患にも関与?

また研究者たちは、AGEsはすべての慢性疾患に関与している、として、

がんにおけるAGEsの研究は、まだ始まったばかりです。
AGEsの存在は、少なくとも100年前から知られていましたが、研究が困難であったため、これまで科学的根拠に基づいた研究発表がなされていなかった。
研究者たちは、数々の疾患において、食品からのAGEsがどのように身体に影響するかを、もっと早く突き止めるべきだった。

と述べています。
※参考:『がん予防研究』

さいごに

ひところ雑誌やTVで特集が組まれていた「肌の糖化」。
近年、影をひそめていたのは、研究がなかなか進まず、決定的なことがわからなかったからかもしれませんね。

パンをはじめ、グリル料理、揚げ物を好む人は、その焼き色を見て「AGEsを摂取している!」と自身を律し、なるべく控えるように注意していきたいですね。