野菜&果物の美養栄養学

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「全粒粉入り」製品は健康食レベルに至っていない?アメリカ・研究

日本でも、生成小麦が身体に悪いので、全粒粉小麦粉が入ったパンやクッキーは、健康に良いという風潮がなじんできましたね。
しかし、そうした製品が、100%全粒粉小麦粉を使用している確率は極めて低く、一般の小麦粉に、ごくわずかな全粒粉小麦粉を混ぜているにすぎないことがわかってきました!
アメリカの研究報告を見てみましょう。

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「全粒粉入り」製品にご注意!

アメリカのタフツ大学の研究によると、「全粒粉入り」かかれた食品には、全粒粉がごく少量しか含まれていない製品がほとんどで、生活者はそのことに、ほとんど気づいていないことがわかってきました。
今回の調査では、約1,000人の人たちを対象に、架空の製品と実在の製品の両方の写真を見てもらって、ある実験が行われました。
「全粒粉入り」と表記された様々なデザインのパッケージ写真を見てもらい、対象者に「より健康的だ」と思う写真を選んでもらったのです。
また、実在する商品の写真には、全粒穀物の含有量がどれぐらいか、写真のイメージで見積もってもらいました。

製品パッケージに惑わされている!?

その結果、架空の製品については、回答者の29~47%が間違って回答!
(誤答率はシリアル31%、クラッカー29~37%、パン47%)

そして、ほとんど全粒粉が入っていない実在の製品の場合、回答者の43~51%が間違っており、全粒粉の含有量を過大評価していることがわかったのです。
(誤答率は雑穀入りクラッカー41%、ハニーまど
この調査の目的は、購入者によるラベルの誤解が、全粒粉製品に対するアメリカの食品表示の規制強化に関し、法的基準を満たしているか否かを評価するためでした。
今回の結果で、全粒粉製品の表示は、購入者の誤解を招くことが明らかになったため、今後は、国をあげて、食品表示の規制を強化し、全粒粉の配合割合の表示を義務化するなどの処置が行われるようです。
※参考:『公衆衛生栄養』

さいごに

日本の大手食品メーカーでも、「雑穀入り」「全粒粉入り」と書かれたパンやクッキーなどが増えましたね。
しかし、製品パッケージの裏の原材料名を見ると、結局は小麦粉(白く生成されたもの)が主成分で、後ろのほうに「全粒粉小麦粉」が明記してあり、ガッカリしたことも多いです。
日本の製品の原材料名は、使っている容量が多い順に表示されているので、表の健康そうなパッケージに惑わされず、賢く商品を選びたいものですね。