一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

果糖の過剰摂取で、行動障害リスクが高くなる? アメリカ・研究

近年、若年層の犯罪など、行動障害による問題が多発していますね。
これは、砂糖や加糖の過剰摂取の可能性が高いようです!
アメリカの最新研究を見てみましょう。

f:id:miwamomoka:20201024115039j:plain

砂糖・果糖の取りすぎで行動障害に!

アメリカのコロラド大学の研究によると、

  • 注意欠陥(ちゅういけっかん)
  • 多動症(ADHD)
  • 双極性障害
  • 攻撃的行動

といった行動障害の一因は、砂糖や果糖の過剰摂取である可能性が示唆されました!

砂糖(ショ糖)と高果糖液糖(果糖を90%以上含む異性化糖)の構成成分である果糖、それらに加え果糖の代謝過程で体内に産生される尿酸に、行動障害のリスクを高める生化学構造が発見されたのです。

果糖は細胞内のエネルギーを低下させる?

以前から砂糖は麻薬なみに依存性があり、リピートしたくなる衝動に駆られるという報告がありました。
今回の研究では、その説とは違う発生機序ですが、結果は似たようなものです。

今回の研究でわかったことは、

果糖は、細胞内のエネルギーを低下させ、飢餓時(空腹時)と同様の食欲応答を引き起こす証拠を示した。

と研究者たちは述べています。

メタボの原因も過食という行動障害か?

また、最近の研究では、果糖の過剰摂取がメタボリックシンドロームの発症と強く関連していることがわかっています。
その理由の一つに、果糖の摂取が生存経路を活性化し、食欲行動とエネルギー貯蔵のため、体脂肪の蓄積を増やしてしまっている、という論説が挙げられています。

すなわち、果糖や砂糖を摂取することにより、身体が本当はお腹がいっぱいなのに、「空腹だ」という信号を受け取るため、どんどん食べてしまう、という過食行動を引き起こしているのです。

果糖の程度な摂取は生命を保護するが……

本来、果糖やショ糖は、全否定するほど悪者ではありません。
食糧不足や飢餓から、身体の保護機能として体脂肪を蓄えて、生命を守る働きがあるからです。
ただし、飽食の時代と呼ばれる今日では、この働きが裏目にでる上、砂糖や果糖は多くの安価な加工食品に含まれるため、摂取しやすく、大量摂取につながってしまっています。

この過剰摂取が、食物の確保という生存反応として、攻撃性を刺激する給餌応答が引き起こされるのだそうです。
「食べ物を他者に取られたくない」という人間の本能的な行動が、いつしかADHDから双極性障害、さらには暴力といった数々の衝動的な行動を起こす可能性がある、とわかったのです!

高GI食品や高塩分の食品も注意!

例え、果糖やショ糖が含まれていない食べ物でも、高GIと呼ばれる食品や塩分濃度の高く食品でも、胎内で果糖に変換される可能性があるので、前述と同様の作動機序が発生します。
そうすると、果糖の代謝の際に生成された尿酸が、攻撃性を増す行動を後押しするため、制御不能な行動に移ってしまうのです。

西洋型食生活は避けるべき!

研究者たちは、この発見をふまえ、

果糖の代謝経路は生き抜くための助けになります。
しかし、果糖の摂取量は前世紀(20世紀)に急増し、現在の西洋型食生活が確立されました。
西洋型食生活は、糖分が多いため、知らずに過剰摂取している可能性が高いのです。

と述べています。

また、

この研究者、攻撃的行動を砂糖のせいだと非難しているわけではない。
攻撃的行動の一因になる可能性として言及しているのです。

とも述べています。
※参考:『進化と人類行動』

さいごに

世界中で問題となっている暴力沙汰の問題は、メンタルヘルスの問題だけではなく、食生活も起因の一つのようですね。
人間の心を作る神経回路も、日々食べたものが原料となっています。
心理療法が充実しても、犯罪や暴力が減らないのは、間違った食生活が生んでいたのかもしれませんね。