コロナ禍のロックダウンで、世界中で飲酒による暴力が増えています。
アメリカの統計では、自宅にいる時間が長くなるほど、成人の有害な飲酒が増える傾向にあることが、わかってきました。
詳細を見てみましょう。
ロックダウン中のストレスがアルコール摂取に?
アメリカのテキサス大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究チームは、18歳以上のアメリカ在住の成人、約2,000名を対象に、3月から4月にかけて調査を開始。
有害な飲酒(暴力やうつ状態になるなど)とコロナに起因するストレスとロックダウンの関連について、検討されました。
対象者の平均年齢は42歳で、89%が白人、69%が女性でした。
飲酒量別の調査結果では?
対象者は、
- 大量飲酒者
- 普通飲酒者
- 非飲酒者
に分類されました。
回答者の全員が、平均して4週間、ロックダウンを実行しており、自宅で1日21時間過ごしていました。
大多数の人たち(72%)が、仕事のためにも外出していません。
解析の結果、大量飲酒者による重度の飲酒は、ロックダウン中の各週に、平均19%も上昇しているがわかりました。
重度の飲酒とは?
ここでいう、重度の飲酒とは、男女別に、2時間以内に、
- 男性:5ドリンク以上
- 女性:4ドリンク以上
と想定されています。
調査の結果、「大量飲酒者」は、さらにお酒の量が増えて、前述の平均19%が、その摂取率が上回っていたのです。
普通飲酒者の比べると、約2倍の数字になります。
さいごに
この研究は、ネットによる自己申告のデータの集計結果です。
また、大量飲酒者に対し、お酒を飲んでいる時間の長さも聞かれていません。
そのため、研究者たちは、コロナ禍で今の段階では、これ以上の調査は限界であることを、加えています。
※参考:『米国薬物アルコール中毒雑誌』
100%確実、というワケではありませんが、大いに参考となる数字ですね。
最近、飲酒量がふえているなぁ? と感じている人は、注意したいですね。