高血圧のリスクがある人は、血圧をさげるためにウォーキングなどの軽い運動が効果的と言われていますね。
しかし、カナダの最新研究によると、ウォーキングよりも「ストレッチ」のほうが、血圧改善に適しているようです!?
詳細を見てみましょう。
血圧の改善にはストレッチ?
カナダのサスカチュワン大学の研究によると、高血圧やその予備軍の人たちが血圧を下げるのに、ストレッチが有効だということが、わかってきました。
研究によると、ストレッチは誰もが「筋肉のトレーニング」だと思っていますが、実は、筋肉を伸ばす過程で、筋肉に供給されている血管も伸ばされることが、良いのだそう!
ストレッチによって、硬くなった動脈が減ると、血流への抵抗が少なくなるからです。
血流への抵抗が起こることで、血圧を上昇させるので、ストレッチは、有効な改善策となるのですね。
ストレッチとウォーキングを比較すると?
先行研究でも、ストレッチは血圧を下げる事実が確認されていました。
そこで、研究チームは、ストレッチとウォーキングを直接比較して、経過を観察しました。
40名の中高年男女を対象として、8週間の介入研究を実施し、2つのグループに分けて、調査を開始!
【A】1日30分の全身ストレッチを週5日
【B】Aと同じ時間と頻度でウォーキング
全ての対象者は、研究開始時に血圧上昇またはステージ1の高血圧だったそうです。
8週間後の測定値は……?
8週間の調査期間中、血圧は、座っているときと横になっているとき、そしてぼーたぶるモニターにより24時間以上連続で、測定されました。
その結果、【A】のストレッチを行ったグループの人たちは、3種類の血圧測定で、大幅な低下がみられたとのこと!
【B】グループと比べると、有意な低下率が観察されたそうです。
ウエスト周りを脂肪を減らしたいならウォーキング!
血圧に関しては、ストレッチの方が有効なことがわかりましたが、ウエスト周りの脂肪を減らすには、【B】グループの人たちのほうが、有意に低下していたとのこと!
腹部肥満や、ポッコリお腹が気になる人は、ウォーキングも取り入れたほうがいいでしょう。
ストレッチとウォーキングは両方行うのが理想?
ウォーキングは、既に取り入れている人が多いので、それは続行し、ストレッチも取り入れるのが、有意義な健康習慣だと、研究者たちは述べています。
この研究結果は、ある種の有酸素運動が無意味なことを証明するものではありません。
そのため、ウォーキング、自転車、クロスカントリーなどの有酸素運動は、進んで行ってもらいたいとのこと!
有酸素運動は、どんな種類のものでも、体脂肪、コレステロール、血糖値などの正常化にポジティブな効果を持っているからです。
※参考:『身体活動保健雑誌』
さいごに
有酸素運動とストレッチのセットは、強力な健康習慣となりそうですね。
ストレッチは、激しい動きは伴わないので、おうちでも実行しやすいですし、スポーツ前の準備体操や、運動後の身体の保護にもつながりますね。
そして、何よりも血管の健康に役立つのが嬉しいですね。