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健康的な加齢や長寿とつながる腸内細菌叢とは?アメリカ・研究

いつしかヒトは、歳をとるものですが、健康的に年を重ねたいものですよね。
高齢期に入ると、元気で長生きな人と、寝たきりなど健康寿命が長いとは言えない人に分かれます。
アメリカの最新研究によると、健康的な加齢や長寿にも、腸内細菌叢が関与しているそうです。
詳細を見てみましょう。

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健康的な加齢や長寿につながる腸内細菌叢とは?

アメリカの『システム生物学研究所』の研究により、健康的な加齢と不健康な加齢に関する腸内細菌叢の明確な特徴が発見されました。
この発見により、高齢者の寿命の予測も可能になるそうです!?

9,000名の腸内細菌叢から見えてきたものは?

研究では、過去の3つの研究データにより、18~101歳までの約9,000名の腸内細菌叢と臨床データが解析されました。
この中で900名以上を占める78~98歳の後期高齢者のデータを、重点的に調査しました。
これにより、健康と生存の因子が追跡できたそうです。

腸内細菌叢は中年期以降の加齢で変化する?

データを解析した結果、腸内細菌叢は、中年期以降の加齢に伴い、個々人の独自の様相が加わることが明らかになりました。
こうした現象は、腸内細菌の中心となるバクテロイデスなどの細菌が低下するためだそうです。

健康的な加齢を示す腸内細菌叢とは?

しかし、健康的に加齢している個人を観察すると、腸内細菌叢の独自性が増すごとに、代謝産物も増加していることが明らかになりました。

例えば、トリプトファン由来のインドール化合物の存在です。
この化合物は、マウスでの実験で、寿命延長効果が報告されています。
また、別の代謝産物である「フェニルアセチルグルタミン」という化合物が、最も独自性の強化に関与しており、100歳以上の高齢者の血中に、非常に高濃度で含まれているそうです!

不健康な高齢者の腸内細菌叢は?

前述した腸内細菌のパターンは、健康的に加齢している高齢者に見られるものです。
一方の不健康な高齢者の腸内細菌叢は、変化に乏しく、一般的な細菌属がそのまま棲息しているとのこと。
悪玉菌も含めてのことなので、それらが災いして、寝たきりや持病など、身体を不健康にしてしまっているのかもしれませんね。
※参考:『ネイチャー代謝』

さいごに

この研究では、食生活や運動については触れられていませんが、健康寿命の長い人は、腸内細菌叢も良質だということがわかりましたね。
日頃から腸相が悪くなるようなものを食べず、腸内細菌のエサとなる、食物繊維や乳酸菌、発酵食品などを進んで食べておきたいですね。