コロナのワクチンがなかなか定着しない昨今。
治療薬なども様々な憶測が飛んでいますね。
そんな中、高容量のビタミンD摂取がコロナ患者の改善に向かうのではないか?
という期待がありましたら、ブラジルの最新研究報告によると、改善に向かう兆しはみられなかったそうです。
高容量のビタミンはコロナ改善にならない?
ブラジルのサンパウロ大学の研究報告により、冒頭のようなことがわかってきました。
この大学病院では、コロナ感染者の入院時に高容量のビタミンDを投与していました。
しかし、中等度または重度のコロナ患者の状態は改善されなかったとのことです。
240名の患者を観察したところ……
研究チームは、ビタミンDの投与とコロナ改善の関連について、240名の患者を対象に、2つのグループに分けて、観察を開始。
一方のグループの患者には、20万IUという高容量のビタミンDを投与しました。
もう一方のグループはプラセボ群で他のビタミンを投与していました。
その結果、ビタミンDを高容量に投与しても、入院期間が短縮されることもなく、ICUへの入院率や挿管、死亡リスク、いずれも軽減しないことがわかりました。
この結果をふまえ、研究者たちは、
重篤なコロナ患者にビタミンDの投与が期待されていたが、我々の研究結果で、ビタミンDの投与は意味がないことがわかりました。
ビタミンDの摂取がコロナの予防になるかどうかも、今のところわからない。
とのことです。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』
さいごに
まだまだ増え続けるコロナ感染者。
都市伝説のような予防説などが出回っていますが、鵜呑みにしないようにしたいですね。
ただし、ビタミンDは悪い物ではなく、抗酸化力や免疫UPなど、健康に良い作用もあるので、サケやキノコ類などから摂取しておきましょう。