一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

毎日のグルテン入り食品の摂取は認知機能に影響しない?米・研究

日本でも、グルテンフリーの食材が出回るようになりました。
小麦製品の特に強力粉に含まれる「グルテン」が腸相を悪くしたり、頭痛や認知機能の原因になると言われ、欧米ではこのグルテンが原因で多くの人たちが「セリアック病」に悩まされています。
日本でのセリアック病は少ないと言われていますが、精密検査で「グルテン不耐性」がわかり、小麦製品を控える人も増えてきましたね。
アメリカの研究によると、グルテン不耐性では人にとっては、さほど健康被害がないこともわかってきました。
グルテンが及ぼす、健康度の問題。詳細を見てみましょう。

f:id:miwamomoka:20210529113901j:plain

グルテン不耐性ではない人は認知機能に影響なし?

アメリカのマサチューセッツ総合病院などの共同研究によると、セリアック病やグルテン不耐性が見られない人たちにとっては、毎日のパン食などからグルテン食品を摂取しても、後年の認知機能には影響しない事実がわかってきました。

約13,000名の女性データを解析

研究では、看護師健康研究に参加していた「セリアック病と診断されたことのない」女性を対象に、食事調査を開始。
食事調査の期間は1991~2015年にかけて、そして、2014~2019年に実施された認知機能測定データと照らし合わせて分析されました。

長期のグルテン摂取でも認知機能に影響はなし?

その結果、長期または短期のグルテン摂取は、認知機能に有意な変化を及ぼさないことがわかったのです。
ただし、「セリアック病」または「グルテン不耐性」ではない女性に限ってのお話です。

この結果をふまえ、研究者たちは、

一部の認知症予防策では、「グルテンを含む食事を避ける」という項目が見られるが、セリアック病やグルテン不耐性の対象者ではない限り、この項目は一般的ではなく、削除しても良い項目だ。

と述べています。
※参考:『JAMAネットワークオープン』

さいごに

日本では「セリアック病」に悩む人がまだ少ないので、一般の血液検査では、ご自分が「グルテン不耐性」かどうかはわかりません。
しかし、医療機関に相談すれば、グルテン不耐性の血液検査があるので(保険適用外)、一度、調べておくといいでしょう。
頭痛や便秘に悩む人が、パンやうどんの摂取をやめると体調が良くなったという例も多くあるので、原因食材は、早めに突き止めておくのが得策です。
パン好きの人は、グルテンをほとんど含まないライ麦パンにしたり、麵好きの人は、十割蕎麦や、グルテンフリーパスタを用いたりして、食生活を楽しんでみましょう。