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乳がんの原因は腸内細菌も影響か? アメリカ・研究

女性の死因で多い「乳がん」。
アメリカの最新研究によると、乳房の微生物叢は、腸内細菌叢と類似していることが分かってきました。
腸内細菌叢は、日頃の食事が影響しますが、乳がんの原因も、日頃の食事が原因と言えそうです。
詳細内容を見てみましょう。

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乳房の微生物叢は、腸内細菌叢と類似?

アメリカのウェイクフォレスト医科大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
人間の体内の「微生物叢」は、腸内だけではなく、乳房にあります。
乳房の健康と乳がんの原因において、乳房に潜む微生物叢の役割は、とても重要と言えそうですね。
ただ、乳房の微生物叢については、それらの役割について、まだ完全には解明されていません。

オメガ3系脂肪酸が乳房の微生物叢に変化を?

研究では、マウスを用いた動物実験で、オメガ3系脂肪酸の魚油サプリメントを含む食事は、乳房の微生物叢だけではなく、乳がんの腫瘍の変化にも役立つ可能性があることを発見しました。

高脂肪食は乳がんに罹り易い?

実験では、乳がんに罹り易いマウスに、高脂肪または低脂肪のエサを与えて、経過を観察。
その結果、高脂肪食を摂取したマウスほど、腫瘍の発生が早く、腫瘍が大きくなることがわかっています。
研究チームは、微生物叢を観察するために、今度は、糞便移植を行いました。
低脂肪食のマウスは、高脂肪食を摂取するマウスの微生物叢の移植を受けました。
逆に、高脂肪食のマウスは、低脂肪食を摂取するマウスの微生物叢を移植しました。
その結果は!? もともと低脂肪食であったマウスは、高脂肪食マウスの移植を受けただけで、乳房腫瘍が見つかったのです。
すなわち乳がんに罹患してしまったということです。

乳がんの腫瘍は魚油サプリで改善に近づく?

そこで、魚油サプリメントの出番です。
マウスたち(非がん性および悪性乳房組織の両方)に、魚油サプリメントを与えたところ、乳房微生物叢に良い変化がもたらされたとのこと!
4週間の魚油サプリ摂取で、腫瘍に隣接する正常組織で、ラクトバチルス属の増加が観察できたのです。
ラクトバチルス属とは、乳がん腫瘍細胞の増殖を抑える働きがあり、抗がん効果が期待できる微生物のことです。
また、魚油サプリにより、腸内では善玉菌と呼ばれる「バクテロイデス」と「ルミノコッカス」の増加も確認されました。

乳がん患者では?

ここまでは、動物実験の経過でしたが、実際の乳がん患者ではどうなのでしょうか?
研究チームは、乳がん患者13名に協力いただき、乳がんの手術前、2~4週間前に、プラセボまたは魚油サプリメントを摂取してもらいました。
そうすると、やはり乳房に、ラクトバチルス属の増加が確認できたとのことです。

この結果をふまえ、研究者たちは、

腸と乳房の微生物叢を形成する上で、食事が重要な役割を果たしているという証拠が確立された。

と述べています。
※参考:『がんジャーナル』

さいごに

乳房にも、腸内細菌のように「微生物叢」があるとは、驚きですね。
女性は特に、日頃の食事の影響が、女性特有の疾患につながるので、魚の摂取を増やしておきたいですね。