日本でも中高年を中心に、高血圧の方が増えていますね。
日頃の生活習慣が影響しやすい高血圧は、まだ軽度のうちは、動く機会を増やすことで、予防になるそうです!
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。
座位時間を減らし動く機会を増やそう!
アメリカの心臓協会の科学声明によると、成人の軽度~中等度の高血圧と血中コレステロールを予防するには、座位時間を減らし、動く機会を増やすことが「最適で最初の治療法」だということです。
身体活動の増加が血圧やコレステロール値の低下をもたらす!
身体活動の増加は、一般に、平均で3~4mmHgほどの収縮期および拡張期血圧の臨床的な低下をもたらす、と考えられています。
また、同様の改善が、血中コレステロールでも見られます。
例えば、身体活動が増加すると、通常、LDL-コレステロール値が3~6mg/dL減少するとのこと。
アクティブな人は心血管疾患の発症が少ない
今回の心臓協会の声明によると、身体活動がアクティブな人は、そうでない人と比べると、心血管疾患を発症するリスクが21%も低いとのこと。
また、心血管疾患による死亡リスクは、36%も低いことが判明しました。
週累計で150分間の運動を!
健康を改善するために《米国保険福祉省》は、『アメリカ人のための身体活動ガイドライン』(2018年度)において、以下のような呼びかけを行っています。
いずれも、個人の週累計で、
- 150分間の中強度の有酸素運動
または - 75分間の激しい有酸素運動
- 毎週2回以上の筋トレ
などを推奨しています。
身体活動の恩恵を受けるには毎日少しずつ身体を動かすこと!
ただし、まとまった時間を取れない人や、長続きしない人もいます。
とにかく、身体活動の恩恵を受けるためには、最低時間に関わらず、「少しでも身体を動かすように!」とのこと。
例え、1日5分か10分の身体活動であったとしても、何もしないよりも健康上の利益をもたらすことができるそうです。
※参考:『高血圧』
さいごに
まとまった時間をとっての運動となると、なかなか踏み出せない人も多いことでしょう。
しかし、歩いたり、体操したり、ストレッチしたり、5~10分ぐらいなら、身体を動かす機会を作るのも簡単ですね。
よりよい、健康利益のために、ちょっとした身体活動は、ぜひ取り入れたいものですね。