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1日の総消費エネルギーは加齢に伴い変動する? 筑波大学他・共同研究

 若いころは、食べ過ぎても、すぐに体重が元に戻っていましたが、年齢とともに、体重増えやすくなった、と感じていませんか?
よく加齢とともに、代謝が落ちる……と言いますが、やはり年齢に応じて、1日の総摂取カロリーは変動するようです!
筑波大学をはじめとする、最新の共同研究の詳細を見てみましょう。

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エネルギー消費量は10代後半でピーク!

国立健康・栄養研究所や筑波大学、京都大学などの共同研究によると、総エネルギーの消費量は、10代後半で最も高くなり、その後は、低下傾向にあるとのこと。
つまり、17~19歳の時期は、少々食べても、エネルギーの消費量が高いので、太りにくい時期とも言えるようですね。(もちろん、食べ過ぎはいけませんが)

エネルギーを一番必要とする時期は乳幼児期

エネルギーの消費量は前述の通りですが、食品から得たエネルギーを、最も必要とする時期は、当然のことながら、成長期のお子さんです。
中でも成長が著しい、赤ちゃんや乳幼児です。
この時期は、充分に栄養バランスを考えて、多くの食事を必要とします。

全世界29ヶ国の6600名のデータを解析!

この研究では、世界29ヶ国の生後8日~95歳までの6,000名以上のデータベースをもとに、分析しています。
分析内容は、ヒトが生涯にわたる1日あたりに必要な総エネルギー消費量です。
この詳細結果は、世界的に権威ある科学雑誌『サイエンス』に発表されました。

総エネルギー消費量の絶対値は10代後半が最も高い!

分析の結果、冒頭のように、総エネルギー消費量の絶対値は、10代後半で最も高いことがわかっています。
その後、低下したのち、60代までは一定値を示しました。

体格調整をすると乳児の代謝率が一番高い

さらに、体確調整した総エネルギー消費量は、やはり乳児が最も高い代謝率を必要としていました。
総エネルギー消費量は、生後12ヶ月の間に急増し、1歳の誕生日には、大人と比べると50%も速くエネルギーを消費している事実が判明!
すなわち、乳児は体格からの予想よりも、遥かに多くのエネルギーを必要としています。
そのため、この時期に十分に食べることができないと、生存することが難しいのです。
また、生存できたとしても、健康的に成長する可能性が低い時期でもあるので、離乳食や母乳などの栄養バランスも非常な定説な時期となります。

中年期は「中年太り」に?

中年期の代謝は、減速傾向です。
そのため、中年期は、「代謝が悪くなる」「中年太りになりやすい」と言われています。
しかし、青年期と比べると、代謝率は0.7%減なので、私たちが想像するほど、代謝率が悪くなっている訳ではありませんでした。
中年太りの懸念がある人は、食べ過ぎているのかもしれませんね。

後期高齢者はやはり太りやすい!?

一方、後期高齢者の年代は、90年代に近づくほど、1日当たりの必要なエネルギー代謝率が、26%も減少しています。
加齢によって、代謝が悪く説は、本当のようですね。

ヒトの細胞や組織の代謝は加齢には勝てない?

こうした結果をふまえ、ヒトの生涯において、細胞や組織の代謝は、加齢に伴って、代謝率は低下方向に変動することを示していました。
加齢による代謝低減については、今後、どのようなメカニズムになっているのか、詳細の研究が勧められるようです。
※参考:『サイエンス』

さいごに

ダイエットでは、どれだけの量を食べるのか、総摂取カロリーばかりが、目に行きがちですね。
しかし、食べたものを、キチンと代謝してくれる「総エネルギー消費量」も大切なことがわかりましたね。
いかに食べないか? も大事ですが、運動や日常生活で、いかにエネルギーを消費をさせるか? こちらも、考慮に入れて、運動習慣も取り入れたいですね。