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ビタミンCは推奨量よりもかなり多くの摂取が必要か?アメリカ・研究

アメリカの最新研究によると、ビタミンCの摂取量は、WHOや各国の政府が提示している推奨量よりも、はるかに多くの量が必要とのこと!?
日本でのビタミンC推奨量は、1日100mg以上となっていますが、これでは、足りないのでしょうか?
詳細を見てみましょう。

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ビタミンCは推奨量自体が少ないのか?

アメリカのブリガム・アンド・ウイメンズ病院からの研究報告によると、WHOをはじめたとしたビタミンCの摂取量は、かなり少ないらしく、実際は、もっと多くの量が必要な可能性が高いことがわかってきました!

ビタミンCの推奨量の歴史背景

ビタミンCの摂取量は、1944年まで遡ると、1日10mgのビタミンC摂取から始まっています。
当時の内容は、

1日10mgのビタミンC摂取は、創傷治癒効果が期待できることから、心臓病や脳卒中など、粘膜維持に必要なコラーゲン生成や、コラーゲンに関する関連疾患の予防と治療に十分な量である。

というものでした。
これを踏まえ、WHOは、ビタミンCの推奨栄養摂取量を設定しました。
その後、10mgでは、不十分な事実が、次々とわかり、今では1日の推奨量は100mgと10倍になっています。
ただし、この基準が制定されてから、数十年が経っており、新たな事実がわかってきたのです。

ビタミンCは最低でも1日80mgは必須?

1日100mgのビタミンCは、あくまでも「推奨量」です。必須ではありません。
今回の研究での調査で、研究者たちは、少なくとも1日80mgのビタミンC量は「必須」だと断言しても良い、と述べています。
その背景は、以下の通り!

傷跡などの治癒には1日80mg以上のビタミンCが必要?

ヒトは生活していると、掠り傷を負ったり、風邪をひいて喉を傷めたり、暴飲暴食のツケで内臓の炎症を起こしたりと、何かしら粘膜の傷跡治癒と闘っています。
内の臓器は、目で見えないので、実感がないかもしれませんが、表面の皮膚も臓器もコラーゲンが含まれています。
コラーゲンの生成や維持にはビタミンCが必要不可欠!
特に、傷跡(内臓などの炎症も含む)の治癒には、1日10mgのビタミンCでは、とうてい足りず、少なくとも80mgは必要なのだそうです。
1日10mg程度のビタミンC量だと、傷跡の治癒は42%しか、回復傾向にならない事実もわかってきました。

ビタミンCの推奨量は110mgに引き上げるべき?

こうしたコラーゲン関連疾患を防ぐためにも、ビタミンCの1日の摂取量は、引き上げなければいけません。
国立医学アカデミーや欧州食品安全委員会では1日の推奨量を75~110mgを必須とするよう呼びかけています。
WHOが決定を下すのも、時間の問題かもしれませんね。

WHOのビタミンC推奨量は、実は1日45mg

ビタミンCの推奨量は、国によってバラつきがあります。
日本では、12歳以上の推奨量は100mgです。
実は、WHOのビタミンC推奨量は、1日45mgと少なめです。
今回の研究では、コラーゲンに関与する傷跡の完治や、様々な病気予防の観点から、1日95mgのビタミンCを「必須」とすることで、予防効果や治癒効果が、有意に高まる、としています。
この量は、WHOの推奨量の倍以上です。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

さいごに

日本は、政府のビタミンC推奨量が100mgで、本当に良かったと思いますね。
しかし、これだけの量を摂取できている人は少ないことでしょう。
タブレットやサプリで取り入れるのはもちろん、野菜や果物もしっかりと摂って、体内のビタミンC量をキープしておきたいですね。
ビタミンCの体内滞留時間は2~5時間と短いので、一度に大量を摂るのではなく、時間をおいて、摂取するのが理想的です。