日本でも人気が高まってきたピーカンナッツ。
以前は、輸入品を扱う高級スーパーや百貨店などでしか、手に入りませんでしたが、コンビニや一般のスーパーでも、気軽に買えるようになってきましたね。
欧米ではアーモンドやピーナッツと並んで、昔からよく食べられているナッツです。
このピーカンナッツに、コレステロール値や中性脂肪値を下げる効果が期待できるそうです。
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。
ピーカンナッツはコレステロール値と中性脂肪値をコントロール!?
アメリカのジョージア大学の研究によると、ピーカンナッツを連続8週間、摂取し続けると、総コレステロールやLDL-コレステロール、中性脂肪値が、有意に改善された、という事実がわかってきました。
心血管系疾患リスクの高い患者を対象とした調査結果
研究チームは、心血管系疾患リスクの高い患者、約50名を対象に、ピーカンナッツを摂取してもらい、経過を観察しました。
対象者の年齢は、30~75歳とのことです。
以下の3つのグループに分けて、経過が観察されました。
- 470kcalのピーカンナッツを、通常の食事の一部として摂取
- 通常の食事の同カロリーを、ピーカンナッツに置き換えて摂取
- ピーカンナッツを摂取しない
この状態を、8週間、続けてもらいました。
ピーカンナッツの摂取で各数値が有意に改善!
その結果、ピーカンナッツを摂取したことによって、1と2のグループの人たちは、
- 総コレステロールが平均5%低下
- LDL-コレステロールが6~9%低下
- 食後中性脂肪値は、グループ1の人たちは減少
- 食後血糖値は、グループ2の人たちは減少
という結果になりました。
ピーカンナッツを食事に加えるだけで健康度がUP
この結果を踏まえ、研究者たちは、
ピーカンナッツを食事に加えることで、他の多くのライフスタイルの介入と比較しても、総コレステロール値やLDL-コレステロール値の改善が大きい、という事実が確認できました。
また、ピーカンナッツを一時的に取り入れるのではなく、長期的な健康維持のためにも、サプリメントや投薬のように、持続可能なアプローチとして、日常食に取り入れていくと良いかもしれない。
と、述べています。
※参考:『栄養学雑誌』
さいごに
程度のナッツ類の摂取は、これまでにも、脳機能の向上や認知機能の低下予防、血流の改善など、様々な事実が報告されていましたね。
ピーカンナッツの健康効果は、まだ知らない方も多いので、コレステロール値や中性脂肪値が気になる方は、サプリメントの前に、自然食であるピーカンナッツを取り入れるのもいいですね。