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宮部みゆき『理由』読書レビューとドリームコーヒーのシナモントースト

おはようございます。
本日の読書レビューは、宮部みゆきさんの『理由』です。
オーディブルでの朗読は、俳優の田中哲司さんでした。
この作品は、1998年度の直木賞受賞作なので、読んだ方も多いでしょう。
20年以上も前の作品ですが、
「分不相応だけどタワーマンションに住みたい!」
という人たちの心理や、破滅が描かれており、いろいろ考えさせられる作品でした。

物語の舞台は、1996年ごろ。
荒川区の某工場跡に、30階建てのタワーマンションが建ち、都内のエリートサラリーマンや実業家、資産家などが、このマンションに住むようになりました。
その中に、20階のある一室だけが、曰く付き物件と呼ばれ、数年の間に、家主が何度も変わっています。
やがて、その曰く付き物件で3人家族の遺体が発見されます。
それと同時に、その部屋から転落死した者も1名いました。
合計4人の遺体は、家主一家ではありません。

分譲物件を賃貸に出し、入居していた一家が被害にあったのか?
それも、また貸しした経緯はなく、ベールに包まれたままです。

やがて、4人の身元がわかっていくと、家族ではなく、他人の寄せ集めであった事実が発覚。

なぜ、4人は、その一室で、家族のフリをして暮らしていたのか?

事の発端は、エリートコースから外れた一流企業のサラリーマンが、派手好きな妻に促されて、無理なローンを組んで、高級マンションを購入したことから始まります。

新築時は億ションだった物件が、中古で7,000万円台になっていたので、お得な物件だと思ったのです。

やがて資金繰りが厳しくなり、会社もリストラ対象に入り、マンションを売りに出します。

次の買い手は、長距離トラックの運転手。
妻が亡くなり、父子家庭で子供二人を育てていますが、自分に似ず、子供二人は成績優秀です。
いつも子供にバカにされている気分になり、その運転手は、高級マンションを買えるだけの甲斐性を、子供たちに見せつけたい一心で、無理な金策に走ります。

無理な金策には、よからぬ人たちが絡んでおり……。

これ以上は、ネタバレになるので、控えますが、現在にも共通している、人間の心の奥に潜む「見栄」や「地位的欲求」を見事に描いた名作ミステリーです!

分不相応な憧れや欲求は、抱かないほうが賢明だということを思い知らされました。

今読んでも新鮮ですし、田中哲司さんの朗読で、恐怖感が増し、スリル満点です!

理由

 

さて、お話変わって、休日のコーヒータイムです。
普段は、グルテンフリーの食事を心がけていますが、週に1度ぐらいはグルテンOKデーを設けて、パンも楽しんでいます。

月2~3度は訪れている、池袋の《ドリームコーヒー》さんで、読書タイムを楽しみました。お気に入りの窓際席で。
昨日は、台風の影響か、人出が少なく、いつもは満席の店内も、お客様がまばらでした。

最近、お気に入りの《シナモントースト》とアメリカンコーヒーをいただきました。
やはりトースト&コーヒーの組み合わせは、ドリームコーヒーさんに限りますね!

ごちそうさまでした。

さて、お話が戻りますが……
このすぐ上の写真のコーヒーの水面に、タワーマンションが映りこんでいるのが、わかりますか?
西池袋の立教通りと、要町通りの間にそびえ立つ《タワーグランティア》。
時々、中古物件が出ています。
今どきのタワマンなので、中古物件でも1億円超え!
『理由』のようなドラマがあるのでしょうか?

r.gnavi.co.jp