さつまいもは、「栗よりうまい十三里」という謂われもあり、この時期、味覚の代表格ですね。
本日の野菜のお話は「さつまいも」です。
さつまいもは、低温からじっくりと加熱すると甘味が増すので、電子レンジなどの短時間で加熱できるものは、うまく、さつまいもの甘味が引き出せません。さつまいもの皮にはアントシアニンという紫の色素成分があり、目の健康や抗酸化作用があることでもお馴染みですね。スイートポテトや芋羊羹などのスイーツだと皮を取り除いてしまいますが、大学芋など、皮ごといただく調理だとそのまま楽しめます。焼き芋も皮ごと食べるようにしてみましょう。少し聞きなれませんが、ガングリオシドという成分も含まれ、がん予防になるほど、殺菌作用のある成分です。脳機能を活性化し、記憶力や集中力UPにもいいでしょう。
中までホクホクで甘い大学芋のレシピをご紹介します。大学芋は揚げるもの、2度揚げがコツなどというのが一般的ですが、一度、茹で、表面を大目のごま油でこんがり蒸し焼きにした油分の少ないヘルシーな逸品です。
【材料】2~3人分
- さつまいも 300g
- ごま油 大さじ2
- 黒ゴマ 適量
[砂糖衣]まぜておく - 砂糖(ラカント/てんさい糖) 大さじ2
- 水 大さじ1
- 醤油 小さじ1
【作り方】
- 大き目のお鍋に水をはり、さつまいもを皮ごと、水から20~30分茹でておく。竹串をさして、中まで火が通っていれば、ザルにあげる。
- 皮ごと乱切りにし、フライパンにごま油を熱し、表面をこんがりと焼く。
- 一度火を止めて、余分な油分をキッチンペーパーで拭いておく。
- フライパンが熱いうちに、予め混ぜておいた[砂糖衣]を回しかけ、さつまいもと絡める。*水がサラサラしているようなら、中弱火をかけて、とりとさせてください。
- 器にもり、黒ゴマをかけて出来上がり。
【美養効果】
油は、表面の焼き色をつけるだけなので、かなりカロリーが落とせませす。大学芋は美味しいのですが、2度揚げされており、たいてい、長時間経つと油分が酸化して、余計に太る原因となってしまいます。本来の食物油に、例え、オレイン酸やリノール酸が含まれていたとしても、時間が経って酸化した油分は、体内で老廃物を化し、皮下脂肪や中性脂肪として蓄積されてしまいます。程度な油分は身体に必要ですが、酸化した油分はなるべく取りたくないものですね。このレシピの大学芋なら、表面をキツネ色にするためにごま油を用いたので、さほど心配はいりません。なるべくできたてのものや、その日のうちにいただきましょう。せっかくの皮ごといただける、さつまいもレシピなので、美養効果が高いうちに食べたいものですね。
本日の野菜のお話は「さつまいも」でした。
『空腹ホルモンダイエット』と合わせてお楽しみいただけるレシピです。
ではでは!