日本の伝統食「ぬか漬け」。それに使われる”米ぬか”がアメリカで栄養価が高いと論文発表があったため、早速、世界の注目が集まっているようです!
今年(2017年)4月に発表された研究発表とは、どんな内容だったのでしょうか?
アメリカが認めた米ぬかの栄養価は?
米ぬかは、海外では「ライスブラン」と呼ばれており、アメリカのコロラド州立大学、メタボロミクス解析の結果発表によると、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンが豊富ということです。
また、ビタミンB群に関しては、米ぬか1食分(28g)で、チアミン、ナイアシン、ビタミンB6の1日で必要な量の半分以上が摂れるということです。
そして食物繊維も豊富ですが、アメリカでは米ぬかの食物繊維は、動物のエサ程度にしか認識されていませんでしたが、人間の健康にも役立つものだというがわかったそうです。
日本では「ぬか漬け」などが昔から食べられていましたが、お国が違うと認識が違うようですね。
医学的、栄養学的に見た栄養価とは?
アメリカでスーパーフードなどが流行ると、日本でも大流行しますが、その分、アメリカでは厳しい食品の研究も行われています。
米ぬかは医学的、栄養学的にも見ても、人間の健康促進に有効性があるとのこと。
研究チームが、米ぬかの全ての分子を検出したところ、453点もの代謝物が見つかったそうです。
そのうち65点が人間のカラダに有効性を示したそうです。
補因子、ビタミン、アミノ酸などの成分がその中に入っており、抗炎症性、抗菌性、抗高血圧性などが期待できる物質も含まれているとのこと。
※参考:米穀
厳しいアメリカの研究所が論文発表をしただけあって、早くも世界中の健康食品産業が注目しているようです。
お米は世界人口の約半数の人々の主食で、100ヶ国以上で栽培されています。
日本では、米ぬかは「ぬか漬け」として利用されていますが、多くの国では家畜のエサや廃棄されています。
この研究発表で、米ぬかが、さまざまな加工食品の添加物として使われるようになれば、廃棄物も減るので、人間の健康だけでなく、地球環境にも優しい食材として愛され続けるでしょう。