夏カレーが美味しい季節になりましたね。
夏野菜をたっぷりと入れ、カレーの香辛料は、食欲がなくても、それを増進させるパワーがあるので、ありがたい存在でもあります。
しかし、カレーは一晩寝かせると、確かに美味しいのですが、夏場は特に、それがタブー事項となって、あなたを食中毒という苦しい罠に陥れるかもしれません!
夏カレーに多いウェルシュ菌とは
ウェルシュ菌は人間や動物の腸管内、そして土壌や下水などに存在する微生物です。
そして肉や魚、野菜などの食材にも付着して、大量に食べてしまうと、食中毒を引き起こします。
日本食品衛生協会によると、ウェルシュ菌による食中毒は「カレーやシチューなど、とろみのある料理を大鍋で作った時」ということです。
またお子さまに人気の煮込みハンバーグなどでも起きています。
ウェルシュ菌は芽胞(がほう)という殻のような状態の菌も存在します。
その芽胞は熱に強い場合も多く、100度で60分、加熱しても死滅しないのです。
そのため、しっかりと加熱しても、温度が55度ぐらいまで下がってくると、また活動を開始し始めます。
特に43~45度で急速に増えるという特徴もあるので、料理にとろみがついていて、量が多いと、温度の下がり方が遅いので、ウェルシュ菌にとっては居心地のいい場所となるのです。
夏カレーは食べきりサイズで!
ご自宅でカレーを作る時は、人数分だけ作り、お代わりする時も、再度しっかり加熱してください。
アツアツの状態だと、芽胞を持つウェルシュ菌がいたとしても、食中毒を起こすほどの悪さはしないと考えられています。
またレトルトカレーも衛生面では大丈夫そうに思えますが、肉やシーフードが入っている限り、ウェルシュ菌は、存在すると考え、しっかり加熱してから食べてください。
近年、レトルトカレーやハヤシライスでの食中毒の報告も上がっているようなので、夏カレーを楽しむためにも、徹底しておきましょう!