お料理の調味料的な役割として使われる野菜「ニンニク」。
イタリア料理や韓国料理、ステーキや焼肉などでは
ニンニクは欠かせない存在ですよね。
そんないつでも食べられるように思うニンニクにも旬があり、
6月~7月にかけてです。
最近、ニンニクを美容のために食べている女性も増えているようですね。
ニンニクの美容効果や効能、匂いの残らない食べ方などをご紹介します。
ニンニクの選び方
ニンニクの旬の収穫時期は1年でも今の時期だけと限られているので、
ガーリックパウダーや、
冷凍や乾物のスライスニンニクなども製品化されていますね。
それらの加工品も、
食品添加物などが含まれているわけではないので、
いつでも使えて便利ですが、
旬の時期は生のニンニクを使いたいものです。
スーパーなどで選ぶ時は、
うす皮の色がなるべく真っ白で、
黄ばみが少ないものが新鮮さの証となります。
そして頭の茎の部分がよくしまっていて、
この部分も白いものが望ましいです。
国産のニンニクの名産地は青森県で、
全国シェア80%を誇ります。
ニンニクの美容効果や効能は?
ニンニク独特の強い香りは、
タマネギなどと同じく硫化アリルによるものです。
殺菌作用や風邪などの感染予防に役立つでしょう。
硫化アリルにはアリシンという成分も含まれ、
ニンニクに含まれるビタミンB1と結びついて、
疲労感を和らげたり、
血流をよくして、
動脈硬化などの生活習慣病予防にもつながります。
また体内の毒素をデトックスしてくれたり、
血流がよくなることで
肌の新陳代謝もよくなるので美容面でも食べておきたい野菜です。
ビタミンB1は糖質を代謝するのに必要な成分なので、
ごはんやパン、スイーツ、アルコール類をいただく時は、
一緒に食べておくといいでしょう。
ニンニクは刺激を与えると匂い成分の効能が発揮される?
買ったばかりの丸ごとのニンニクや、
小房にわかれた1カケのニンニクはさほど匂っていませんよね。
匂い成分は細胞の中に組み込まれているので、
ニンニクを切ったり叩いたり、すりつぶしたり、
そして加熱することで細胞が刺激されて、
匂い成分を放つ仕組みになっています。
食後の匂いが残らない食べ方とは?
ニンニクは好きだけど、
匂いが残るから食べたくない…という方も多いでしょう。
しかしそれは大変もったいないことです。
ちまたでは、ニンニクの入った料理を食べた後は、
牛乳を飲めばいいとか、
コーヒーを飲めばいいなどの説がありますが、
科学的にニンニクの匂い成分を消す作用があるのは、
消臭作用のあるポリフェノールが含まれる食品と一緒に食べることです。
ポリフェノールを含む食品リスト
ポリフェノールとは、
アントシアニンやカテキンなどのフラボノイド系や、
コーヒーや紅茶のタンニン、
カレー粉に代表されるクルクミン、
大豆製品のイソフラボンなどの総称です。
もちろん、各成分によって効能は違うのですが、
総じて、強い抗酸化力あり、口臭や体臭を防いだり、
殺菌作用もあるのです。
- アントシアニン系
ブルーベリーやナスの皮に代表される紫色の植物の色素成分です。
紫キャベツ、紫タマネギ、巨峰など - カテキン
緑茶、紅茶 - タンニン
コーヒー、紅茶 - クルクミン
クミン、カレー粉など - イソフラボン
豆腐、豆乳などの大豆製品
ニンニク料理の後にコーヒーを飲むのは、
あながちウソではありませんね。
イタリアンの後に、
コーヒーをサービスで出してくださる店舗もありますが、
ニンニクの匂い消しのためだったのでしょうか。
また、カレーライスにもニンニクは入っているはずですが、
餃子やイタリアンの時ほど気にならならないのは、
クルクミンの作用が効いていたのかもしれませんね。
ニンニクは夏の滋養食にもなるので、
旬の今のうちに、匂いを気にせず、
しっかりと食べておきましょう。