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朝食抜きはカラダに悪い?科学的根拠がドイツで発表

朝食の欠食率が年々下がってきており、厚生労働省では注意喚起がなされていますね。

一方で朝はカラダが排泄に向かう時間帯なので、朝食は別に食べなくてもいい、という説があることも事実です。

いずれにしても成長期のお子さまは朝食を抜いてはいけませんが、大人の朝食抜きはカラダにいいのか?悪いのか?

最新のドイツの研究報告を見てみましょう。

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朝食抜きはカラダに悪い

ドイツのホーエンハイム大学栄養医学研究所が、今年(2017年)5月に、アメリカ臨床栄養学会誌で発表した研究内容によると、朝食抜きはカラダに悪いようです。

1日の摂取カロリーが同じであったとしても、朝食を抜いてしまうと、1日3回食の人と比べて、食後のインスリン値が上がりやすくなると発表しています。

そのため、糖尿病など、代謝異常になるリスクが高まることも明らかに。

※アメリカ臨床栄養学会誌

この研究では、男女17名が、エネルギー消費量をはかった結果、1日3回食の人と比べ、
朝食抜きの人では1日あたり41kcal増えていました。

一見、消費カロリーが増えているので、やせそうに思いますが…!?

朝食抜きは糖代謝異常が起こりやすい!

しかし朝食抜きのグループは、脂肪の酸化量が増えており、血液中の炎症物質が多くなったそうです。

また夕食抜きの実験も行われましたが、エネルギー消費量は1日当たり91kcal増えましたが、脂肪の酸化量は増えていなかったそうです。

そして血液中の炎症物質も、1日3回食のグループと比べて大きな違いはなかったようです。

以上のことから、朝食を抜くと、血管の炎症が起こったり、糖質の代謝異常につながったりして、糖尿病や血管に関与する疾患にかかるリスクが高まる、ということがわかったのです。

日本人の朝食欠食率は?

厚生労働省の平成27年度「国民健康・栄養調査」によると、日本人の朝食欠食率は、男性14.3%、女性10.1%です。

年齢別にみると、男性は30歳代で25.6%、女性は20歳代で25.3%と最も多くなっています。

ちなみに男性は20歳代で24.0%、40歳代で23.8%、女性は30歳代で14.4%、40歳代で13.7%です。

男女とも50歳代以降の方は、10%以下です。
※厚生労働省 平成27年度「国民健康・栄養調査」

働き盛り、子育て世代に朝食抜きが多い

こうして見ると、男女ともに20~40歳代はちょうど働き盛りのビジネスパーソン、そして子育てに忙しい年代ですね。

朝食を抜くことで、血管がボロボロになってしまうのは避けたいところです。

すぐには糖尿病の心配がなくても、血管系の疾患は、加齢と共にジワジワと響いていきます。

この時期の不摂生が、50代以降の生活習慣病につながっていくので、今はよくても、将来を見据えて対策をしておきましょう。

糖尿病の予防や改善食としても推奨されている、糖質オフの観点でも、朝食抜きは推奨されていません。

朝食は何を食べればいい?

菓子パンや果物だけの単品食べも、食後高血糖の観点ではタブー視されていますね。

また忙しい朝に、ホテルや旅館の朝食なみにバランスのいいものを準備するのは大変かもしれません。

単品しか食べられない時は、糖質の少ない果物や野菜を取り入れ、納豆やゆで卵などのたんぱく質は食べておきましょう。

朝食は英語では”Breakfast”というスペルですが、「空腹を断ち切る」という意味があります。

前日の夕食から睡眠時間を挟むので、平均して10時間前後の空腹時間があり、それを断ち切るのが朝食です。

そして血糖値が上がることが悪いことのように思われていますが、急激に血糖値が上がった後に、急激に下がることが悪いのです。
それで食後高血糖(急激に血糖値が上がる)がタブーとされているのです。

単品しかとれない時の朝食にオススメ食材

バランスよく食べるのが理想ですが、単品で食べる(飲む)場合は以下がオススメです。

それぞれの食べ物に、過去記事のリンクを貼ったので、詳しく知りたい方は、そちらもぜひお読みくださいね。

誤解のないように、朝食に単品食べを進めているわけではございません。
あくまで上記は、時間がなく単品しか食べられない時のオススメリストです。
また食欲がない時は無理に食べずにご自分のカラダの声を聞いてみましょう。

朝食に「とりあえず何かを食べる」のではなく、食後高血糖を起こしにくいものを食べるようにしましょう。