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毎日の卵摂取で心疾患リスクが低下?中国・心臓研究

毎日、卵を食べる習慣がある人と、そうでない人を比較すると、将来の心血管疾患のリスクを有意に下げることが、中国の心臓研究でわかってきました。
日本では、未だに「卵はコレステロールを上げる!?」と思われていますが、それは1980年代の古いお話です。
他の国の研究報告ともあわせて、詳細を見てみましょう。

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卵の摂取は心臓血管疾患リスク全般が低下?

中国の北京大学健康科学センターの研究では、事前に、卵摂取と健康への影響との関係性を調査していました。
その事前調査では、卵の摂取と病気の関連は一貫性がないことがわかっていました。

しかし今回の研究では、中国の10地域からの成人約50万人(30~79歳)を対象に、卵摂取の頻度と病気の関連性を約9年の追跡調査で大規模に調べたのです。

対象者は2004年から2008年に募集をかけた人たちで、約9年の追跡調査の後、様々な病気の罹患率や、死亡率の統計がとられました。

その中から、さらに、ガン、心臓血管疾患、糖尿病の既往のない人たち約42万人を新たに対象者として、卵摂取の関連性が調べられました。

その結果、卵を毎日摂取している人は、そうでない人比べて、「心臓血管疾患」リスクが全般に、低くなることがわかりました。

心臓血管疾患の種類・状態別でみると?

「心臓血管疾患」は総称ですが、さらに細かく種類・状態別でみた統計結果は以下の通りでした。

  1. 出血性脳卒中のリスク 26%低下
  2. 出血性脳卒中での死亡リスク 28%低下
  3. 心臓血管疾患、全般での死亡リスク 18%低下
  4. 虚血性心疾患 12%減少

これらの数値は、毎日卵を摂取している人と、そうでない人の比率です。
ただし、4番の「虚血性心疾患」に関しては、「決して食べない/稀に食べる」とした人たちとの比率です。

毎日の卵摂取の平均量は?

毎日の卵摂取が、前述の研究のように、一定の疾患のリスクを下げるとしても、限度量がありますよね。

この研究で、「毎日卵を食べる習慣がある」とした人たちの平均摂取量は、一週間に5.32個ということです。
※参考:『心臓』
毎日1個弱の卵摂取ということですね。
日々の生活の中で、たまに卵を食べられない日も当然出てきますし、付け合わせに食べた場合は卵1個に満たない量の時もあるでしょう。

この研究では、卵アレルギーについては触れられていないので、卵アレルギーをお持ちの方には、該当しないと考えられます。

さいごに

中国での研究発表ですが、世界的に権威のある『心臓』という医療雑誌に掲載された研究報告ですし、大人数を長期間かけて追跡調査された研究なので、大いに参考になりそうですね。
今年(2018年)5月にもオーストラリアで、卵と心血管リスクの関連性の研究も発表されていましたので、過去の記事も併せてお読みください。

この記事の中に、日本での卵摂取の目安や、卵とコレステロール値の関係もご紹介しています。

卵が大好きなのに、「コレステロール値が上がるから?」とガマンしていた人は、アレルギーでなければ取り入れても大丈夫かもしれませんね。
しかし、特定の病気では卵の摂取を控えるように医師からの指示があった場合は、それに従ってください。
本日ご紹介した記事は、あくまで心疾患と卵摂取の関連です。