野菜&果物の美養栄養学

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コンニャクに含まれるマンノースがガン予防にいい?

脳の栄養にグルコースが必要なのですが、グルコースはガン細胞が増殖する時にも利用されてしまうので、摂取を増やしすぎると問題です。
しかし、イギリスの最新研究でマンノースという単糖がグルコースのガン増殖を阻止するのに役立つかもしれないと、あの有名な科学雑誌『ネイチャー』に研究発表しました。
マンノースはコンニャクのマンナンなどに含まれる糖類です。
コンニャクがガン予防に役立つかもしれません!?
詳細を見てみましょう。

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グルコースは脳の栄養にもなるがガン細胞も増殖させる

グルコースは、別名ブドウ糖ともいいますが、脳の機能維持に必要であると同時に、カラダのエネルギー代謝にも必要な糖類です。
また体内でグリコーゲンなどに代わり、筋肉を造る時にも必要となってきます。

一方で、グルコースは、ガン細胞などの腫瘍を大きくする際にも使われるので、糖質過多の食事をしていると、健康を害することでも使われてしまうのですね。

そこで、イギリスのビーストンがん研究所では、グルコースがガン細胞を増殖させるのを抑えつつ、かつ脳を始め、他のカラダの機能維持に役立つ他の成分の研究が進められていました。
そしてマンノースという単糖が、それらに役立つことがわかったのです。
まだマウスでの動物実験の段階ですが、早くも注目が集まっているようです。

グルコースを完全排除せずマンノースを摂取する

グルコースも単品では「単糖」という1つの糖類ですが、たいてい果糖(フルクトース)と一緒になっているショ糖(スクロース)として食事から摂取されます。
いわゆる「白糖」「砂糖」のことです。
またグルコースは小麦製品や白米、コーンスターチ、いも類など多くの炭水化物にも含まれているので、完全に食事からショットアウトするのは難しいでしょう。
厳格な糖質制限では、これらのものを全てシャットアウトしますが、日常生活で実行するには無理がありますよね。

そこで、マンノースを摂取しておくと、体内でグルコースの働きを妨害して、ガン細胞が使えるグルコース量を減らしてくれることがわかったのです。

そうすれば、他の器官で必要とされるグルコース量は減らさず、確実にガン細胞の増殖が抑えられることがマウスの生体実験で明らかになりました。
まだ実験段階ですが、近い将来、どれぐらいのマンノース量がヒトに対しても有効であるかがわかってくるかもしれません!
※参考:『ネイチャー』2018年11月

マンノースはサプリメントやコンニャクで

マンノースは、果物の果皮や灌木の繊維、そして日本ではお馴染みのコンニャクに含まれています。
諸外国ではコンニャクを食べる風習がないので、果皮や灌木の繊維から抽出されたマンノースをサプリメントで摂ることになりますが、日本ではコンニャクという素晴らしい食べ物があるので、進んで食べておきたいですね。

コンニャクには「マンナン」という有名な成分が含まれていますが、ここにマンノースが含まれます。
マンノースは糖類でありながら、食物繊維などに潜んでいる為、糖度は低く、腸内で吸収された後、速やかに血中濃度を下げるため、血糖値の上昇には関与しない糖類なのです。
また全ての器官において糖鎖合成が見られるとのこと。

近年、糖質麵としてコンニャクでできた麺類や、コンニャクヌードルなどのインスタント食品も出回るようになりましたが、そういう製品も利用しながら、コンニャクの摂取を増やしておくと、ガン細胞の増殖が抑えられるかもしれませんね。

ガン細胞は毎日5000個生まれている!?

ガン細胞は健康な人でも毎日平均5000個作られると言われています。
しかし、カラダが健康だと、それを上回る数の免疫細胞が、確実にガン細胞を撃退してくれているので、病気としての「ガン」にまで進んでいないだけのお話しなのです。

免疫細胞の数は加齢や、生活習慣で減っていくので、生き残ったガン細胞が少しずつ増えていくと「ガン」を発病することになります。
ガン細胞の増殖には、前述のようにグルコースが使われるので、スイーツ三昧の人や、炭水化物食が大好きな人は注意が必要です。

さいごに

日本ではなじみのある食材であるコンニャクにマンノースが含まれるので、進んで食べておきたいですね。
コンニャクはお腹いっぱい食べても、ほぼノーカロリー(調味料などのカロリーは加算されます)です。
冬はおでんや鍋物、すき焼きなどに、こんにゃくや糸こんにゃくを使うので、ぜひ食べる機会を増やしておきましょう。