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食品のタンパク質源は死亡率に影響する? アメリカ・研究

タンパク質は、人が生きていくうえで大切な「三大栄養素」の一つです。
しかし、どんな食品からタンパク質を摂るかで、病気への罹患率や死亡率に関わってくると考えられています。
やはり動物性は控え、植物性タンパク質が望ましいのでしょうか?
アメリカの国立がん研究所の最新発表を見てみましょう。

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植物性タンパク質が豊富な食事は総死亡率を低減

アメリカ国立がん研究所の最新発表によると、植物性タンパク質が豊富な食事をとっている人は、総死亡率や心血管疾患による死亡率の低下が有意に見られたということです。
喫煙の有無や、糖尿病の有無を考慮しても、変わらなかったとのこと。

どのタンパク質食品を摂るかの指導も大事!

昨今、健康維持のために、タンパク質食品を摂ることの重要性が、さまざまな食事療法で強調されています。
しかし、どんな食品からタンパク質を摂るのか「タンパク質源」については指導がなされていません。
そこで、今回の研究では、総死亡率と原因別の死亡率が、どんなタンパク質源と関連しているかが調査されました。

調査方法は、アメリカ国立衛生研究所に保管されている、男女約42万人分の『ダイエット健康研究』データの分析です。調査対象となったのは、1995年から2011年までの16年分のデータでした。

男女比は男性が約57%、
平均年齢は、男性が62.2歳、女性が62.0歳でした。
対象者の中には、期間中に死亡した約78,000名(このうち約19%が男性)も含むということです。

ビタミン類よりもタンパク質源が死因に直結する?

研究では、いくつかの重要な危険因子の調整を行いましたが、植物性タンパク質の摂取量が多い人ほど、男女ともに全体的な死亡率の低下に関連していることがわかりました。

植物性タンパク質の摂取量と全体的な死亡率の関係は、
・喫煙状態
・糖尿病リスクの有無
・果物の消費
・ビタミン剤の使用
など、自己申告による健康状態を考慮しても、死亡率低下に関与していたのです!

食事のタンパク質源は、肉類や魚介類よりも、豆類などから摂取するのが良さそうですね。

総摂取カロリーの3%を植物性タンパク質に!

では、どれぐらいの量のタンパク質を、植物性タンパク質に置き換えればいいのでしょうか?

総摂取エネルギー(カロリー)のうち、約3%を、動物性タンパク質から植物性タンパク質に置き換えるといいそうです。
それだけで総死亡率が低下するとのこと!
なんと、男女ともに10%もリスクが低下したそうです。

また、心血管疾患の死亡率低下では男性で11%、女性で12%のリスク低下がみられたとのこと。

どんな動物性タンパク質が健康をむしばむ?

特に動物性タンパク質の中でも、卵と赤身肉の摂取量を、そのまま植物性タンパク質に置き換えると、大幅に総死亡率が低下することもわかりました!

・卵のタンパク源を植物性タンパク質に置き換える
 ⇒ 総死亡率が男性24%、女性21%低下

・赤身肉のタンパク源を植物性タンパク質に置き換える
 ⇒ 総死亡率が男性で13%、女性で15%低下

さいごに

この大規模な調査結果により、植物性タンパク質の摂取量が総死亡率や心血管疾患による死亡率の低下に貢献することがわかりました。
※参考:『JAMA内科学』

同じタンパク質でも、どんな食品からタンパク質を補給するかで、寿命に影響するのですね。
例えば、パンとハムエッグの朝食なら、納豆ご飯に置き換える。
豆腐サラダや冷ややっこなど、豆腐の品数を増やして肉類を減らすなど。
ぜひ参考にして、まずは食事全体の3%分の植物性タンパク質を取り入れてみましょう。