程度な運動は、若年層の筋力UPをはじめ、高齢者特有の筋肉量が減る「フレイル」予防にも大切な習慣ですね。
これに加えて、毎日1皿以上の葉野菜を取り入れることも、筋肉機能の向上につながるそうです!
オーストラリアの最新・栄養学研究の詳細を見てみましょう。
毎日1皿の葉野菜が下肢の筋力UPに!
オーストラリアのエディスコーワン大学の研究によると、葉野菜を毎日1皿以上食べていると、筋肉機能の向上が見られることがわかってきました。
葉野菜には「硫酸塩」が多く含まれており、この葉野菜由来の硫酸塩を食事から摂取した人は、下肢の筋肉が鍛えられ、足腰が丈夫になるようです。
12年間の追跡調査の結果より判明!
研究チームは、12年間におよび、メルボルンの「ベイカー心臓・糖尿病研究」に参加した約3,800名の患者を対象に追跡調査をおこなっていました。
その結果、葉野菜由来の「硫酸塩」摂取量が最も多い人は、摂取の最も少ない人たちと比べて、下肢筋力が11%も増強されていることが判明したのです!
また、最大で4%の歩行速度UPも記録されました。
身体活動が少なくても葉野菜摂取で筋力が強化?
さらなる研究によると、硫酸塩が豊富な葉野菜を含む食事は、身体活動量とは関係なく、筋力を強化する可能性があることもわかってきました。
コロナ禍で、運動不足が懸念され人には、朗報ですね。
葉野菜+運動は最強!?
この結果をふまえ、研究者たちは、
筋肉機能を最適化するには、緑の葉野菜が豊富な、バランスの良い食事を取り入れることが不可欠です。
それだけでも筋力の機能向上になりますが、さらなる向上には、やはりウエイトトレーニングなど筋力を強化する運動習慣も必要です。
葉野菜の摂取と運動習慣、両方を取り入れるのがベターです。
と述べています。
筋肉機能は健康全体と高齢者の骨の強さにも関与!
筋肉機能の向上は、毎日の積み重ねが大切です。
若いときの偏った食事により、高齢期に入ってから筋肉量が低下し、骨がもろくなってからでは遅いのです。
筋肉機能は、身体全体の健康と骨の強さを維持するためにも不可欠なものです。
骨は筋肉によって支えられているので、重要ですね。
オーストラリアの高齢者は3人に一人が転倒?
オーストラリアでは、毎年65歳以上の高齢者の3人に一人が転倒により健康を害しています。
高齢者の転倒は、主に「筋力の低下」と「骨のもろさ」によるものと考えられています。
毎日の食事で葉野菜の摂取量を増やせば、高齢者の転倒予防にもつながるそうです!
※参考:『栄養学雑誌』
さいごに
オーストラリアでの研究報告ですが、日本も高齢化社会!
高齢者の転倒は日常茶飯事ですね。
若いころから、バランスの良い食事を心がけ、葉野菜と運動習慣とともに、筋肉の健康を維持しておきましょう。