オメガ3系脂肪酸は認知機能の低下を防いだり、血液をサラサラにしてくれことでお馴染みですね。
それに加えて、「ストレス軽減」作用も期待できるのだそうです!
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。
オメガ3系脂肪酸はストレスも軽減?
アメリカのオハイオ州立大学の研究夜と、毎日2.5gのオメガ3系脂肪酸摂取で、ストレス軽減につながることが発見されました。
研究では、対象者にオメガ3系脂肪酸サプリを飲んでもらい、敢えてストレス負荷の状況に。
しかし、対象者は、ストレス負荷にも関わらず、細胞レベルの損傷が抑制され、加齢も防げていることがわかったのです。
座位時間が長い人たちを対象に調査
研究チームは、座位時間が長くなりがちな40~85歳の男女138名を対象に、調査を開始。
参加者はランダムに3つのグループに分けられ、それぞれ、以下のようなサプリメントが与えられ、4ヶ月間、飲み続けました。
- 1日2.5gのオメガ3系脂肪酸サプリ
- 1日1.25gのオメガ3系脂肪酸サプリ
- プラセボ・サプリ
ストレス負荷とオメガ3系脂肪酸の関係は?
4ヶ月後、参加者は、炎症性ストレス反応を確実に引き起こすと言われている「スピーチ」と「数学の引き算問題」を組み合わせた、20分間のテストを受けました。
プラセボの人たちと比較すると、高用量のオメガ3系脂肪酸サプリを摂取した人ほど、ストレス負荷の環境にも関わらず、細胞の損傷は見られなかったとのこと。
さらに、コルチゾールの活性を平均19%低下、そして炎症誘発性タンパク質の活性を平均33%も低下させたそうです!
血液検査の結果では?
さらに、参加者がテストでストレスを経験した約2時間に血液検査を行ったところ、テロメラーゼレベルや炎症を軽減するタンパク質変化を防ぎ、ストレス環境下の細胞の修復が通常より早いこともわかりました。
プラセボ群の人たちでは、このような現象は見られず、ストレスによる細胞の修復メカニズムが低下していたようです。
オメガ3系脂肪酸は1日2.5gを!
オメガ3系脂肪酸は全く摂らないよりも、少しでも摂取したほうがストレス軽減につながるようですが、1日2.5g摂取するのが理想のようです。
※参考:『分子精神医学』
さいごに
日本でも、オメガ3系脂肪酸オイルを1日ティースプーン1杯が推奨されていますね。
ちょうど、サプリ2.5g分と同容量なので、ぜひコロナ禍のストレス軽減に取り入れたいですね。