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『同志少女よ、敵を撃て』読書レビュー Amazon Audible(オーディブル)で耳読!

こんにちは。
最近は、Kindleの読み上げ機能やAudible(オーディブル)の朗読を聴くことで、1日1冊読書が実現できています!

昨日、読破(耳読破?)したのは、本屋大賞受賞で話題になっている

『同志少女よ、敵を撃て』

でした。

AmazonのAudibleは、月額1,500円で話題作を聴き放題!
初月は無料です。

長編の小説を読破するのに、速読もどきで読んでも、1冊4時間ぐらいかかります。
しかし、日常生活で、その4時間を確保するのは、難しいですよね。

その点、Audibleを利用すると、プロのナレーションの方が内容を読み上げてくれるので、聴きやすく、倍速も調節できるので、隙間時間に聞き流すだけで読破できてしまいます!

ただ、Amazonの正規タブレット端末《Kindle Fire》では、Audibleのアプリが対応していないので、Alexaを呼び出し、
「オーディブルを◎◎倍速で読んで」
と命令すれば、読み上げてくれます。

上手は、パソコンのAudible公式サイトからの再生機能です。
スマホではiPhone、androidそれぞれ専用アプリがあるので、ダウンロードします。

『同志少女よ、敵を撃て』の場合、等倍速(1.0倍)で聴くと、15時間ほどかかる作品です。
私の場合2.3倍の再生速度が聞き取りやすかったので、約半分の時間で聞き終わりました。

読破するのに6~7時間かかりますが、朝の通勤、昼休み、帰宅の際の移動、スーパーでの買い物中、帰宅後の雑用や家事、料理をしている間などなど、「耳は暇」です。

お風呂タイムも、湯船に浸かっている時間は暇なので、スマホを防水袋に入れて持ち込んだり、イヤホンをして髪にドライヤーをかけたりしている時間も利用すると、1日で「耳が暇」な時間は7時間ぐらい確保できるものなのですね。

さて、読書レビューですが、

この作品は2021年にアガサクリスティー賞というミステリー系新人賞を受賞し、早川書房から発売されています。

その後、話題になり本屋大賞も受賞! 直木賞候補にもあがった名作です。
それも、小説デビュー作1作目というからスゴイですよね。

第二次世界大戦中のロシアが舞台。
主人公は、ロシアの、とある田舎の村で母と二人で暮らす、18歳の女子高生セラフィマ。
モスクワの大学への進学も決まっていました。
セラフィマは、母親から獣銃の手ほどきを受け、森で鹿を仕留めて肉屋に売り、生計を立てていました。
ある日、母と二人で鹿狩りに行き、村へ戻る途中、村はドイツ軍に周囲され、この母子の前で絶滅されました。
母が銃を手に取り、指揮官のドイツ将校に焦点をあてましたが、セラフィマの前で自決。
セラフィマはドイツ軍に見つかり、レイプされそうになりましたが、危機一髪でロシア軍に救助されます。

ロシア軍の指揮官は長身の美しい女性でした。
セラフィマは女性指揮官に「お前は死にたいか? 闘いたいか?」と訊かれます。
母と村人を目の前で殺されたドイツ軍に憎しみを覚え、少女は闘いの道を選びます。

女性指揮官のもと、銃撃の訓練を受け、女性ばかりが集まった訓練学校で、セラフィマはメキメキと腕を上げます。

訓練校の卒業時に、セラフィマは「女性を救うために闘う」と誓いました。

敵に犯されそうになる女性や、味方である男性ロシア兵が、敵国の女性を犯そうとするのを見るたび、セラフィマの誓いは固くなります。

やがてセラフィマは二十歳になり、戦地で戦うように。
かつて村の幼馴染で、フィアンセであった男性とも再会。

さらに数年後、戦争が終わります。
しかし、もとフィアンセが、戦争が終わった際、彼の上司に敵国の娘を差し出そうとする現場を見た時……主人公は、ショックとともに、自身の決心を思い返します。

幼馴染でフィアンセであった同郷のロシア兵の命が大切なのか?

敵国であれば、罪のない女性が襲われる現場を見過ごすのか……?

クライマックスのセラフィマの葛藤が、見せ場です。
規律正しく、怖い存在であった女性指揮官の心理描写も繊細でした。

友情や故郷への思い、「女性を守る」という自身の決心など、読み応えある(聴き応え)ある一冊でした!

これ以上は、ネタバレになるので、ぜひご一読してみてくださいね。